株式には時価総額や流動性を基準として、大型、中型、小型の3種類に区分されます。
大型はTOPIX100の算出対象銘柄、中型は大型を除いたTOPIX400の算出対象銘柄、それ以外の銘柄を小型といいます。
大型銘柄は前年度の何倍も利益が上がることはありませんが、連続的な赤字になることも少なく、一般的に時価総額が1兆円以上なので、仕手筋によるマネーゲームになりにくいといえます。元本割れになっても中型、小型ほど下落リスクは少なく、配当を出している会社が多いので投資初心者には適しています。
株式投資はリスクが高い銘柄ほどリターンが大きくなります。時価総額100億円以下の小型銘柄は会社の規模が小さく、ファンドなどは投資対象にしません。会社の規模が小さいため、業績が悪化すると経営を維持する体力が乏しいため倒産するリスクがあります。しかし、経営が軌道にのると、元々利益が少ないため、前年度の何倍もの利益になることがあります。その結果、小規模のファンドが数億円程度の投資をすると時価総額が100億円以下のため、株価が何倍も上がることがあります。
大型、中型、小型の特徴を知ることで、リスクを考えることができ、自分に適した投資スタイルを選ぶことができます。
株式投資の世界では、相場の流れに乗ることが重要になります。順張りにせよ逆張りにせよ、投資を行う前に決めたタイミングをきっちり守り、利食いをひたすら繰り返すことが安定した収益を出すポイントになります。
株式を購入できる企業は数え切れないほどありますが、出来るだけ違った値動きをする業種の株式を組み合わせるような方法の投資をするべきです。世の中には為替の状況に強く影響する業種や、国内の情勢にしか反応しない業種など、様々な種類があります。また、値が動くタイミングもそれぞれに異なります。景気敏感株が真っ先に動き、出遅れていた内需株がそれを追いかけるように上昇していくことがよくあります。これは下落するときも然りです。
卵は一つの籠に盛るなという相場格言があるように、ローリスク・ハイリターンに近づけていくには銘柄を分散して購入するのが効果的です。本来であればコモディティやリート、投資信託など金融商品を越えて分散投資を行うのが望ましいところですが、株式に絞る場合でも業種を分散させましょう。基本的に考える必要は無いことではありますが、倒産リスクも軽減できます。
思うような値動きにならないことなかりですが、それは多くの人が同じように思っていることです。自分の方法を貫いた者が利益を得るのだろうと考えています。
近年の日本は、歴史的な低金利状態にあり、銀行に大金を預けていてもほとんど利息はつきません。そこで、もう少し大きなリターンを得ることができる投資先に資金を振り向けて、資産運用を図る人が増えてきています。資産運用先としてさまざまな投資対象がある中で、もっともポピュラーなのが株式投資です。
株式投資の場合、購入した株式の株価が大きく上昇すれば、購入時と売却時の価格差に応じた売却益が得られます。しかし、逆に、大きく下落した場合には、保有株式の資産価値が減少し、大きな含み損を抱えることになります。
株式でリスクを抑えつつ、大きな利益を狙うには、銘柄種類の選択と株価変動率がポイントとなります。大きな利益を得るには株価変動率が大きい銘柄を選択するのがよいでしょう。しかし、保有する資産をすべてそのような銘柄に投入してしまうと、大きく下落した場合の損失もかなりのものとなります。
そこで、変動率の大きな銘柄に対してて投入する資金の額は抑え気味にし、残りの資金は変動が大きくはないものの安定的な銘柄に投入するのがよいでしょう。業界シェアが高く、また、業績が長期間安定している企業では継続的に配当金を出しているところが多いため、そのような銘柄を保有することで、大きな売却益は望めないものの、定期的に配当収入が得られます。